バンクーバー五輪のフィギュアスケートの女子ショートプログラムが行われました。
今回の五輪の最大の注目の決戦ですね!
金妍児(キム・ヨナ)(19)が安定した演技で78.50点とダントツの高得点をマークし、1位となりました。
浅田真央(19)は、冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に成功し、73.78点で2位です。3位はカナダのロシェットで4位が日本の安藤です。

う〜ん・・・・このままだと金メダルは間違いなくキム・ヨナですね。彼女は凄いです!
3−3回転連続ジャンプには安定感があり、エレメンツ(要素)の一つ一つの質が高いし、表現力などを示すプログラム構成点もメチャ高く、何と言っても存在感が違います・・・・

今回のテーマ音楽のジェームズ・ボンドの映画「007」が、またピッタリですね。
腕を頭上で組み体をくねらせるポーズを解いて滑り出すところが、すでに大人っぽいですし、ジャンプはスピードがあり、しかも高い!!
しかも今日は自身のショート・プログラムの世界歴代最高点を2点以上も更新するという78.50点を出したわけですからもう無敵です!!(☆。☆)

浅田真央に金メダルが獲れるとしたら、キム・ヨナがミスをするか転倒しない限り無理ですね。
もちろん今日の浅田真央も素晴らしい完璧な演技でした!
しかし目の前でライバルの浅田がトリプルアクセルを着氷して高得点を出したにも関わらず、次の順番で、まったく動じなかったキム・ヨナの演技は、完全に女王の貫録でした。

今後、ニュースやマスコミ関係者、アナウンサー、解説者が、まるで浅田真央が金メダルが獲れるような報道や話をしても、それに振り回されて必要以上の期待をしてはいけません。
これだけ実力が違えば、残念だけれど銀メダルでも十分です。銀が獲れればもう感謝です!

前回のトリノで荒川静香が、イリナ・スルツカヤ(ロシア)、サーシャ・コーエン(米)が転倒したため、奇跡の金メダルが転がってきたという事が起きれば話は別ですが・・・・

私が、ぶっ飛んだのは、というより感動したのは、3位につけた地元カナダのロシェット選手です!
2日前に、バンクーバーに応援に駆け付けた彼女の母の突然の急逝のニュースです。
悲劇に見舞われた24歳のロシェットは公式練習に予定通りに姿を現し、気丈に振る舞っていました。
氷を離れれば、感情を抑えきれずに、ほおをぬらしていた姿が痛々しく映りました。

悲しみも癒えないまま始まった今日のショートプログラムの演技・・・
彼女は音楽が始まり氷の上で踊りながら、さまざまな思いが胸の内を駆け巡ったと思います。
悲しみを乗り越えての素晴らしい演技に、もう感動しました!!

彼女の自己ベストの71・36点と好演技を披露し、ファンから温かい拍手を浴びると、両手で顔を覆い、涙を流し号泣していました。まるで映画のワンシーンのようでした。
お母さんに見せたかったでしょうね。
彼女は前回トリノ五輪は5位です。
カナダ女子では22年ぶりとなる五輪のメダルが期待される時の訃報です・・・
あさってのフリーでは、天国の母に届く最高の滑りをして欲しいです!


中島さんのメルマガより