湊かなえさんの【花の鎖】を読みました。


花の鎖

去年映画化されて話題になった衝撃作【告白】のイメージが強かった作者ですが
今回はあのような狂気と怒りをはらんだ内容とは少し違い…

元英語講師の梨花、子供ができずに悩む美雪、絵画講師の紗月。3人の女性の人生をつなぐ謎の男「K」。
それぞれの物語がパズルのように組み合わさって一つのストーリーを織りなす、美しくも切ない物語でした。

それでいて「罪」や「償い」に対する揺るがないスタンスはさすが。
嫉妬や執着といった黒い部分をさらけ出しながら、親子愛・夫婦愛・友情など様々な形の愛を丁寧に表現しています。

最後にはそれぞれの抱える過去、苦しみや葛藤に感情移入して思わず涙。。。

湊かなえさんらしいドロドロとした重さや狂気に満ちた毒々しさは無いので
そこが好きだったひとにはちょっと物足りないかもしれませんが、私はとても気に入りました。

印象的だったのは、登場する花や絵画、月、和菓子などの描写がとても素敵で、映像が頭の中に鮮明に浮かんでくること。

読めばきっと花屋さんに立ち寄りたくなって、美味しいきんつばが食べたくなります(*´ェ`*)


あぁ・・・
本当はもっとゆっくりゆっくりページを楽しみたいのに
いつもガマンできなくて一気に読んでしまう私(-ω-;)
この癖、何とかならないかなぁ。。。


スタッフ泉